- この記事でわかること
一般プレーヤーが身につけるべきアルカラスのテクニックが全てわかるよ!
*内容はYouTube動画更新の度により詳しく追記されていきます。*
みなさん、こんにちは!テニスメカニズム研究所へようこそ。
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カルロス・アルカラスがついにウインブルドン初優勝を果たし、グランドスラス通算2勝目を飾ったね!
ウインブルドンについては2002年のL・ヒューイットの以来21年ぶりに”BIG4″以外の選手が大会優勝者となる快挙だよね。
若干20歳にしてあのジョコビッチですら、世界で最も完成されたテニスプレイヤーだと賞賛しているアルカラスの凄さとはどこにあるの?
今回は次世代で群を抜いているアルカラスの能力について10の理由を解説するぞ!
10個というと多く感じるかもしれませんが、この理由を全て知ることで現代テニスでトップに行くために必要とされる要素がわかり、すなわちそれはあなたがレベルアップするための大きなヒントになることは間違いないよ。
特に後半に進むにつれ、より一般プレーヤーに欠けがちな身につけるべき内容になっているのでぜひ最後まで読んでね。
この記事を書いている著者は・・
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- 体のメカニズムと動作分析の専門家(国家資格所有:理学療法士)
- トッププロの動作を分析し、自分のプレーに取り入れていくことで初心者から始めて、上級者に勝てるようになりました。
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今回は、アルカラスのようなプレーがしたい人のためにストローク・ボレー・サーブなど全ショットの打ち方についてまとめてみました。
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進化し続けるサーブ力
正直なところ彼のサーブはまだ改善の余地があるけど、ツアーデビュー当初からそのサーブ力は見違えるほどになっていて、これからの伸び代で世界で最高のサーバーの一人になれると考えているぞ。
確かにデビューからどんどんよくなっているよね!
彼は既にそのサーブを使ってポイントを上手く展開できるため、サービスゲームで主導権を握ることができるんだ。
彼はサーブは、サービス・アンド・ボレーやサーブ・アンド・ドロップショットといった攻撃のバリエーションも豊富にあるしね。
アルカラスのフォームを確認するとフェデラーやサンプラスのようにラケットヘッドを下に落とすのではなく、サーブモーションのスタート位置から直接トロフィーのポジションにいくスタイルだね。
どんな風に打ってるのかもっと知りたいー!
オッケー!サーブの基本フォームを少し深掘りして分析していくと、
構えでは左足重心で体は前傾しており、ラケット面はやや上向きになっていることからグリップはコンチネンタルよりも薄めに握っていることがわかるね。
サーブはグリップの握り方一つでボールの捉え方がかなり変わるんだ。
多くのトッププロが薄く握るグリップを採用しているのでこれは参考にしたいね。
なるほど、僕はグリップから見直す必要があるかも・・
トスアップ前の準備動作で一度右足に体重をうつした後に、ラケットとトスアップを連動させるようにしてトロフィーポーズを作っているね。
またこの時膝を曲げながら両足を揃えるフットワークにも注目だ!
地面を蹴り上げてラケットヘッドも加速させていき、膝を伸ばしていく動きと連動してトスアップしてるよ。
ここで大切なのはインパクトする時の体の開き具合だぞ!
体の開きはどうするのいいの?
体を回旋していくけどインパクトの段階では完全に体は開ききっておらず、フォロースルーで体が正面を向くように動作を行っているんだ。
体を開かずにスイングするためにトロフィーポーズの段階でしっかりと左手を伸ばし体を閉じる姿勢が作れているぞ!
このトロフィーポーズで軸をしっかり作ることで一気にパワーを解放させることができるんだ。
【こちらの動画で詳しく解説しています】
ジョコビッチも認めるリターン力
彼はリターンの際に非常に広いスタンスを取り、どちらの方向にも反応できるポジションをとっているんだよ。
このスタンスにより可能となる素早い1歩目のステップにより、非常に広い範囲のコースをカバーすることができ、ラケットにボールにコンタクトさせることができるんだ。
リターンでは広いスタンスが大事なんだね
その通り!ラケット 1本分くらいを目安に広くとろう!
また彼はBIGサーバー相手には、非常にコンパクトなバックスイングで対応するぞ!
これはジョコビッチのリターン技術に通じるものがあるね。
実際に試合後のインタビューでジョコビッチ本人がアルカラスは自分と同じ能力をいくつか持っていると話していたみたいだよ。
あのジョコビッチも認めたリターン力か〜
両者ともに共通しているのは、BIGサーバー相手にリターンではチップ(スライス)したりブロックしたりすることに躊躇しないことだね。
多くの選手はいいリターンを打たなければならないと常に思っていますが、アルカラスはスライスでもいいからまず相手コートに入ることに集中し、その後のラリー展開で形勢を逆転させようという意識を常に持っているよ。
リターンについてお悩みの方はぜひこちらの過去動画をチェックしてみてね!
【こちらの動画で詳しく解説しています】
抜群のフットワーク
アルカラスはコート上で非常に俊敏で、足の動きが群を抜いているよ。
彼の類まれなるフットワークを支えているのは強靭な足の筋肉だね。
彼はコート外でのフィジカルトレーニングも重視しており、ジムでスクワットからの素早いアップダウンや、筋肉の速筋繊維を改善し、速度を向上させるのに役立つサンドトレーニングもなど非常に多くのトレーニングを行っているんだ!
テニスコート以外でも追い込んでるんだね・・(ゴクリ)
ただ強い筋肉ってだけじゃなくて柔軟性も兼ね備えているから、これにより動きの幅が広がっているんだ。
一般的に筋肉の力があっても硬くなり柔軟性がないと、動きの幅は制限されるからね。
アルカラスは関節と筋肉の柔軟性を両立できているから、1歩のステップでより多くの距離をカバーすることができているぞ!
これがの素早いフットワークの動きを実現している要因だね。
筋肉が大きいだけじゃダメってことだ!
個人的に一般プレーヤーの多くが週1〜2回の練習頻度であるためフットワークの要因でその日の調子にムラが出ていることも少なくないぞ!
テニスをする以外の日も時間がある時はランニングなどのフィットネスの時間を取ることもパフォーマンス向上に有効だね。
テニスができない日もテニスのために動かなくちゃ!
できない日も多いけどこの意識は大切だね(笑)
【おすすめの参考動画はこちら】
チートレベルのフォアハンド
その威力については言うまでもないけど、アルカラスのフォアハンドはフェデラーやジョコビッチのような従来のファハンドと近年活躍が目覚ましい次世代選手のフォアハンドの融合したものだと考えているぞ!
なにそれ!どうゆうこと?
従来と次世代のフォアハンドの定義について少し解説していくと、従来と次世代のフォアハンドはテイクバックのラケットヘッドの向きで分けることができるぞ。
結論を言うと、従来では上方向、次世代では相手方向にラケットヘッドを向けているんだ。
なるほど、注目すべきはラケットの向きか。
画像を確認すると、次世代選手の例としてキリオスのフォアハンド見てみるとヘッドをかなり相手側に傾けていることが確認できるね。
比較して従来のスタイルのフォアハンドの例として挙げるフェデラーのテイクバックではラケットの先は上を向いているよ。
そしてアルカラスはどうなのかというと両者の丁度中間のポジションでラケットを構えていることがわかるね!
ほんとだ!!
これでなにが違ってくるの??
このわずかなハイブリッドな動きによりフォアハンドの加速が効果的になり、しっかりとコントロールしながら、力強く正確なショットを打つことができるんだ。
これらの構えの違いは結局のところヘッドがインパクトに向かって回転する軌跡・距離の違いに大きな影響をもたらすぞ。
次世代型のスイングの方がヘッドの移動距離は大きく、加速できる幅も長いですが振り遅れるその分リスクもあるんだ。
アルカラスは両者のスイングのいいとこ取りをしている言えるのかもしれませんね。
【おすすめの参考動画はこちら】
積極的なネットプレー
ネットプレーは相手にプレッシャーをかけることができる反面、パスショットで抜かれるかもしれないという心理状況になるけどアルカラスはネットカバーも抜群に上手いんだ。
どんな攻め方をするの?
彼は両サイドをしっかりカバーし、どちらかというとクロスコートよりもダウン・ザ・ラインでアプローチすることが多いね。
アプローチのボールを追いかけるようにネットダッシュをし、ラインに沿って正しいポジションに入り、ダウン・ザ・ラインのパスとクロスコートのパスの両方をカバーできるんだ!
相手からしたらかなりのプレッシャーだね(汗)
間違いないね。
彼のネットプレーの意識はわずか20歳のプレーヤーとして非常に高く、これはコーチであるカルロス・フェレーロ氏がネットプレーの意識を高くもち、ボレーポイントを決めること、そして短いボールを積極的に攻めることを重要視していることがわかるね!
鉄壁のバックハンド
アルカラスのバックハンドはまだジョコビッチのように完璧ではないけど、彼がバックハンドで非常に高いレベルにある理由として3つの要素があるぞ!
第1に、素晴らしいショルダーターンだ。
バックスイングの始めに素早く右肩を入れて、ユニットターンを形成していくぞ。
テイクバックは早さがポイントだったよね!
その通り!
第2に、ラケットヘッドをグリップよりも高い位置に持っていくぞ。
ラケットヘッドはグリップよりも高い位置にあることでヘッドが走りパワーを生み出すことが可能となるんだ。
なるほどなるほど、
要はラケットはある程度立てるべきってことね。
そうだね!
第3に、コンタクトポイントでしっかりボールをつぶし、フィニッシュの形で肘が高いポジションを取ることだよ。
また、角度のついたボールに対してはオープンスタンスのバックハンドを使いディフェンスすることも欠かせない技術だね
ジョコビッチといえばスライディングしながら打つバックハンドが代名詞ですが、アルカラスもこれに近い形でディフェンスすることできるぞ。
ジョコビッチもアルカラスのバックハンドを賞賛していたからね。
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相手を翻弄するドロップショット
彼はドロップショットを非常にうまくかくすことができるから、これにより彼のフォアハンドとバックハンドのパワーショットがより効果的になるぞ!
確かにあんなフォア打たれたら下がりたくなるよね・・・
相手はいつ彼がこのドロップショットを使い出すのか分からないため、彼の正確なタイミングが読みにくくなるね。
彼のドロップショットで素晴らしい点は普通のフォアハンドやバックハンドと同じスイングでセットアップし、相手が強打を予測して後ろに下がっているときに、突然フォアハンドグリップからコンチネンタルグリップに変えて、ドロップショットを打つことにあるよ。
相手からしたら前への動きだしが遅れちゃいそうだね。
あんなドロップショットどうやったら打てるのかな?
普通のフォアハンドスイングでセットアップし、スイングの途中でコンチネンタルグリップに変えて、アンダースピンをかけるよ。
これはバックハンドでも同様だね。
アルカラスが完璧なドロップショットを打っても相手がコンタクト前に読んで前に走り出すことがありますが、相手が深いショットを予測してかかと重心で立っている状態で、突然ドロップショットに対応しようとするとスタートが遅れたりして読まれていてもポイントに繋げることができるるんだよ。
ストローク力があるからこそドロップショットが生きることは間違いないぞ!
突き刺すパッシングショット
多くの選手はディフェンスが得意な選手か、攻撃することが得意な選手かどっちかのタイプが多いけど、アルカラスは両方をこなすことができんだ。
パッシングって甘くなったらダメだから緊張するよね〜
そうだね。プレッシャーのかかる場面で相手が攻撃してネットに出てくる時には、特に自分の体勢を良いバランスに保つ必要があるぞ!
アルカラスはネットプレーでかけられたプレッシャーでも自身のバランスを崩すことはないんだ。
なんでそんなことができるんだ!
自分が打つべきコースを素早く見定めることに長けているから、彼は相手の足元を狙ったり、クロスコートやダウン・ザ・ラインのパスのコースを瞬時に判断できるんだよ。
彼はしばしばロブも使い、相手をスマッシュで混乱させることもあるから相手としてはかなりやりにくいだろうね。
絶対に崩れないメンタル
アルカラスはコート上でよく笑ったり、笑顔を見せたりと、非常に表現が豊かだよね。
このことから重要な試合でもかなりリラックスしていることがわかるね。
確かによく笑ってるよね!
ウインブルドンの決勝でもこれは変わかなかったよね。
最初のセットでは緊張していてボールをうまくコントロールできず、多くのアンフォースドエラーがあったけど、セカンドセットでは修正して、試合をコントールできていたからね。
アルカラスの試合でよく見られることは、重要な試合でも試合の序盤はプレッシャーなど精神的な影響を受けることがあっても、第1セットの終わりか第2セットの始めには落ち着き、試合に集中しているという傾向があるぞ!
序盤でリードされても崩れないところは王者の貫禄だね。
そうだね。多くの若い選手はグランドスラムを制覇する能力を持っていますが、優勝するために必要なメンタル面が不足しるんだ。
大事な試合、準々決勝や準決勝、そしてジョコビッチのような選手との決勝戦で実際に力を発揮することができないからね。
実際にアルカラスがその5セット目のサービングフォーマッチでも
フォアハンドをしっかり強打するメンタルを保っており、これは彼には他の多くの選手にはない精神力があることを示しているね。
圧倒的な戦術的な理解力
テニスではシチュエーションに応じて正しいショットを選ぶことが非常に重要ですが、アルカラスはこのショットの選択能力に長けているよ。
テニスIQが高い選手って見ていて楽しいよね。
アルカラスはどんな戦略をよく使うの?
例えばよくみられるパターンとしてデュースサイドからワイドのサーブを使って相手を押し出しオープンコートにショット打つこと、またフォアハンドの強打からのネットプレー、あるいはサーブアンドボレーを選択する適切なタイミングを見極める、フォアの強打と見せかけドロップショットを打つなどが印象が強い戦術だね。
確かにドロップとかよくみるかも!!
アルカラスの戦術的な理解力は、彼の年齢にして同世代と別格であり、通常選手たちはATPツアーで数年間競い合いながら戦術的な理解力を身につけていき、20代半ばから後半になると、それぞれのショットをどんなタイミングで使うべきかを理解し始めていくんだけど、アルカラスはすでにそれを持っていることがすでに異次元なんだ。
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【ただし、こんな方にはあまり効果がないと思います!】
- ほぼ毎日がっつり練習できている
- 中上級〜上級者の方
- 教えてくれるコーチがいる
- すでに試合で勝つことができている
逆にそれ以外の方は一度試してみる価値アリだと思いますので、まずはこちらを読んでみて自分に使えそうか判断してみてください。
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