テニスプレイヤーのためのインソール選び完全ガイド

テニスをプレイしていて、「足が疲れやすい」「長時間プレイすると足がだるくなる」「足裏が痛くなる」といった悩みはありませんか?

その原因、もしかするとインソール選びにあるかもしれません。

所長

この記事を書いている著者は・・

  • 理学療法士(医療国家資格)
  • YouTubeチャンネル『テニスメカニズム研究所』運営(登録者2.6万人)
  • 書籍『YouTubeで学ぶ 世界のテニス戦略』著者

出版書籍】

目次

インソールの本当の役割とは?

多くの人が勘違いしているのですが、インソールは足を「矯正」するものではなく、「補助」するものです。

足は非常によくできた構造で、28個の骨、33個の関節、100以上の筋肉や靭帯が絶妙なバランスで連携しています。過度に介入すると、かえってその素晴らしい機能を邪魔してしまう可能性があるのです。

なぜ硬いインソールは良くないのか?

市販されているインソールの多くは、「土踏まずをしっかり支える」「姿勢が良くなる」といった硬めの樹脂製インソールが人気です。確かに最初は安定感があって良さそうに感じますが、実は大きな問題があります。

1. 足本来の「血液循環機能」を止めてしまう

テニスの練習後、立ちっぱなしでいると足がむくみやすくなりませんか?実は、足は「第二の心臓」と呼ばれるほど、血液を心臓に送り返す重要な役割を担っています。

歩いたり動いたりするとき、足の土踏まず(アーチ)はスポンジのように伸び縮みします。この動きが足の筋肉をポンプのように働かせて、血液を上半身に押し上げているのです。

硬いインソールはこの伸び縮みを止めてしまい、血液の流れが悪くなってむくみや疲労の原因になります。

2. 衝撃吸収能力を奪ってしまう

テニスでは急停止、ダッシュ、ジャンプなど、足への負担が大きい動きが連続します。通常、足のアーチは歩行時に5~8mm程度沈み込むことで、地面からの衝撃を和らげています。

硬いインソールでアーチを固定すると、この沈み込みが起こらなくなり、衝撃が膝や腰、さらには首にまで伝わってしまう可能性があります。

3. 部分的な圧迫を生み出す

「アーチが高い=良い」というのは間違いです。高すぎるアーチサポートは、足裏の特定の部分に圧力が集中し、マメや痛みの原因になります。

実際の研究でも、高アーチインソール使用者の32%が足裏の痛みを訴えたというデータがあります。

テニスプレイヤーにおすすめ:PORON素材インソールの魅力

そこでおすすめなのが、PORON(ポロン)素材のインソールです。PORONは特殊なウレタン素材で、以下のような特長があります:

PORONの4つの特長

  1. 適度な硬さ:柔らかすぎず硬すぎない、足の自然な動きを邪魔しない硬度
  2. 優れたクッション性:衝撃をしっかり吸収しながら、足の動きを許す
  3. 高い反発性:エネルギーを返してくれるので、長時間のプレイでも疲れにくい
  4. 耐久性・抗菌性:汗をかくテニスでも衛生的で長持ち

PORONは足の血液循環機能を保ちながら、アーチの自然な動きにも追従できるため、足本来の機能を活かしながらサポートしてくれる理想的な素材です。

テニスプレイヤーのためのインソール選びのポイント

✅ 選ぶべきインソール

  • 適度な柔軟性があるもの
  • PORON素材など、衝撃吸収と反発性を両立したもの
  • 足の動きを邪魔しないもの
  • 通気性・抗菌性に優れたもの

❌ 避けるべきインソール

  • カチカチに硬い樹脂製インソール
  • アーチが極端に高いもの
  • 足の動きを完全に固定するもの
  • 厚すぎてシューズがきつくなるもの

まとめ:足の「自然な力」を活かそう

テニスは足への負担が大きいスポーツだからこそ、インソール選びが重要です。大切なのは:

  • 足のアーチは動いているのが正常
  • 硬すぎるインソールは血流やクッション機能を阻害する
  • アーチは「固定」するより「自然に動かせる」ことが重要
  • PORON素材なら、足本来の機能を守りながら適切にサポート

あなたの足は本来、素晴らしい機能を持っています。その力を最大限に活かせるインソールを選んで、もっと快適にテニスを楽しみましょう!

この情報は理学療法士の専門知識に基づいていますが、足に痛みや違和感がある場合は、専門医にご相談することをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次