テニスシューズのインソールを交換すると、本当にプレーしやすくなるのでしょうか?
スポーツ用インソールを探していると、候補としてよく挙がるのがSIDAS(シダス)です。
今回は、その中でも前後左右への動きを伴うスポーツ向けに作られている「ACTION 3D(アクション3D)」を実際にテニスシューズに入れて使用してみました。
結論からいうと、ACTION 3Dは、
「純正インソールよりもアーチや踵周囲のサポート感が欲しいテニスプレーヤー」
には検討する価値のあるインソールだと思います。
一方で実際にテニスで使用してみると、「全員にこの機能が必要なのか?」と感じた部分もありました。
この記事では、ACTION 3Dの特徴だけでなく、
どんなテニスプレーヤーにおすすめなのか
というところまで詳しく紹介します。
※インソールの使用感には、足型、シューズ、ソックス、発汗量、プレースタイルなどによる個人差があります。


所長この記事を書いている著者は・・
- YouTubeチャンネル『テニスメカニズム研究所』運営(登録者2.6万人)
- テニスメカニズムスクール運営(YouTubeメンバーシップ)
- 書籍『YouTubeで学ぶ 世界のテニス戦略』著者
- 理学療法士(医療国家資格)
【出版書籍】


シダス ACTION 3Dはどんなインソール?


ACTION 3Dは、左右への切り返しなどを伴うアクションスポーツ向けに設計されたインソールです。
シダス公式ではテニス・バドミントン用途の商品としても紹介されています。
主な特徴は、
です。
つま先部分の厚みは3.5mm。
単純に柔らかい素材を敷いたインソールではなく、
「グリップ・クッション・アーチサポート・踵の安定性」
を組み合わせたスポーツ用インソールになっています。


純正インソールと比較すると、特にアーチから踵にかけての構造の違いが分かりやすいと思います。


※横から撮影してアーチ・踵の形状を比較
実際にテニスで使って感じた3つの特徴
① アーチ部分のサポート感がしっかりしている
純正インソールからACTION 3Dに交換して、特徴として感じやすいのがアーチ周囲です。
ACTION 3Dにはアーチ部分にシェルが配置されているため、純正インソールよりも、
「土踏まず周辺を支えられている感覚」
を感じる人は多いと思います。
テニスではダッシュ、ストップ、サイドステップ、切り返しなどを何度も繰り返します。
長時間プレーしていると足部にも繰り返し負荷が加わるため、
「純正インソールでは足裏が頼りない」
「もう少し土踏まず周辺に支持感が欲しい」
というプレーヤーには、ACTION 3Dの特徴が生きてきます。
アーチサポートというと、
「扁平足の人が使うもの」
というイメージを持っている人もいるかもしれません。
確かに、立ったときに土踏まずが低くなる扁平足傾向の人や、荷重したときに足部が内側へ大きく崩れる人では、アーチ周囲を適度に支えることが快適性につながる可能性があります。
また、
・長時間テニスをすると足裏が疲れやすい
・土踏まず周辺に負担感を感じる
・立ったときと荷重したときで足の形が大きく変化する
・切り返しの際に足部が内側へ崩れやすい
・純正インソールでは支持感が物足りない
という人も、インソールを検討する一つの目安になるでしょう。
ただし、
「扁平足=強いアーチサポートが必要」とは限りません。
土踏まずが低くても問題なくプレーできている人もいます。
反対に、見た目ではアーチが保たれていても、テニスの切り返しや片脚荷重の際に足部が大きく崩れる人もいます。
そのため、単純なアーチの高さだけではなく、
「テニス中に足部がどう動いているか」
まで考えることが重要です。
現在のシューズで問題なくプレーできていて、足裏にも不満がなければ、アーチサポートだけを目的にインソールを交換する必要性はそれほど高くないと私は考えています。
② ヒールカップとジェルによる踵周囲のサポート
ACTION 3Dのもう一つの特徴が踵部分です。
踵周囲が立体的な形状になっており、さらに踵部分には衝撃吸収を目的としたジェルが配置されています。




テニスでは、
ダッシュ → 急停止 → 切り返し → 再加速
という動きを繰り返します。
そのため、
「シューズの中で踵が安定しない」
「純正インソールだと踵周囲が頼りない」
という人には、ACTION 3Dのヒールカップ構造がメリットになる可能性があります。
さらに、テニスではストロークだけでなく、サーブやスマッシュなどでも着地動作を繰り返します。
踵周囲のクッション性を重視したい人にとって、ジェルによる衝撃吸収もACTION 3Dを選ぶ理由の一つでしょう。
一方で、最近のテニスシューズはシューズそのものの安定性もかなり高くなっています。
ヒールカウンターやアッパーによって踵が十分に保持され、自分の足にもフィットしている場合には、インソール側で強く踵を支える必要性は相対的に小さくなると私は考えています。
ここも、
「ヒールカップがあるから高性能」ではなく、自分に必要かどうか
で判断したいところです。
③ 表面にはグリップ素材。ただし私は若干のズレを感じた
ここが実際に使用していて最も興味深かった部分です。
ACTION 3Dは、メーカー側も表面素材のグリップ性を特徴としているインソールです。


実際、前後左右への動きを伴うスポーツを想定した商品になっています。
ただ、私がテニスで実際に使用した際には、
切り返しなどで足とインソール表面との間に若干のズレを感じる場面がありました。
ここはかなり大事なので誤解のないように書いておきます。
「ACTION 3Dは滑るインソール」という意味ではありません。
メーカーとしてはグリップ性の高い素材を採用していますし、実際の滑りやすさはソックス、シューズ、発汗量、足型などによっても変わります。
あくまで私の使用環境では、
「もう少し表面のグリップ感が強くても面白い」
と感じたということです。
そして、ここから逆に考えさせられました。
テニス用インソールで意外と重要なのが、
「足とインソールとの接触面」
なのではないか、と。
テニスはランニングとは違い、左右への急激な切り返しが非常に多いスポーツです。
シューズそのものの横方向への安定性が高くても、シューズ内部で足がズレれば違和感につながります。
そのため私は、テニス用インソールを選ぶ際には、
アーチサポートやクッション性だけでなく、表面素材のグリップ感もチェックしてほしい
と思っています。
ACTION 3Dをおすすめしたいテニスプレーヤー
・純正インソールでは足裏の支持感が物足りない
・アーチ周囲に適度なサポート感が欲しい
・扁平足傾向などがあり足裏の支持感を求めている
・テニス後半になると足裏が疲れやすい
・踵周囲の安定感を高めたい
・踵部分のクッション性を重視したい
・純正インソールからスポーツ用インソールへ交換してみたい
特に、
「純正インソールが薄くて頼りない」
と感じている人なら、ACTION 3Dに交換したときの違いは感じやすいでしょう。
反対に、
現在のテニスシューズで足裏・踵・フィット感に特に不満がない人
の場合は、何のためにインソールを交換するのかを考えてから購入することをおすすめします。
ACTION 3Dはサイズ選びにも注意
インソールは、自分の足のサイズだけでなく、実際に使用するテニスシューズに合わせることが重要です。
ACTION 3Dは複数サイズが用意されており、必要に応じてシューズに合わせて調整します。
特に注意したいのがインソールの厚みです。
ACTION 3Dはつま先部分で3.5mmあります。
もともとシューズ内の余裕が少ない場合、純正インソールから交換することでフィット感が変わる可能性があります。
そのため、購入前には使用するシューズとの相性も確認しておきましょう。


結論:ACTION 3Dは「足元のサポート感」を求める人におすすめ
シダス ACTION 3Dを実際にテニスで使用してみて感じたのは、
純正インソールよりもアーチ・踵・クッションといった足元のサポートを求める人に向いたインソール
だということです。
特に、
アーチ周囲の支持感が欲しい人 踵周囲を安定させたい人 踵への衝撃が気になる人
には、検討する価値があると思います。
一方で、インソールは高機能であればあるほど良いわけではありません。
テニスシューズ自体にも安定性やクッション性がありますし、アーチサポートやヒールカップをどこまで必要とするかは人によって違います。
だからこそ、
「自分はインソールに何を求めているのか?」
を明確にして選ぶことが重要です。
そして私自身、ACTION 3Dを使用したことで、
「テニスではアーチやヒールカップだけでなく、表面素材による足とのグリップも重要なのではないか?」
と改めて感じました。
今後は、アーチサポート、ヒールカップ、表面グリップなど、それぞれの機能がテニスでどんな役割を持つのかについても詳しく検証していきます。
【関連記事】 ▶ テニス用インソールに本当に必要な機能とは?アーチ・ヒールカップ・表面グリップを考える
足裏のサポート感を高めたい人はこちら


コメント