「錦織圭選手が履いているシューズが気になる」
そう思って調べている方のなかには、次のような悩みがあるのではないでしょうか。
横に振られたボールには追いつける。でも、踏み込んだときに靴の中で足が動く。
ストロークをしっかり打ちたいのに、足元の収まりが気になる。
軽いシューズも魅力だけれど、今の靴にある安心感は手放したくない。
そんなベテランプレーヤーが検討したい一足が、アシックスの「GEL-RESOLUTION X(ゲルレゾリューションX)」です。
錦織選手の着用モデルとして紹介されているこのシューズは、横方向の動きと足元の安定性を重視した設計が特徴です。
この記事では、着用情報を整理したうえで、どのような悩みを持つベテランに合う候補なのか、試着では何を確かめればよいのかを解説します。

所長この記事を書いている著者は・・
- YouTubeチャンネル『テニスメカニズム研究所』運営(登録者2.6万人)
- テニスメカニズムスクール運営(YouTubeメンバーシップ)
- 書籍『YouTubeで学ぶ 世界のテニス戦略』著者
- 理学療法士(医療国家資格)
【出版書籍】


錦織圭が履いているテニスシューズは?


ゲルレゾリューションXの着用が紹介されている
錦織選手のシューズについては、2025年12月の練習時にアシックスへの変更が紹介され、そのモデルとしてゲルレゾリューションXが挙げられています。2026年全米オープン、使用シューズとして同モデルが紹介されています。
参考:テニスビギンの着用紹介、コマタロウの選手・使用ギア紹介
ただし、今回確認した範囲では、本人またはアシックスによるモデル名の公式発表は確認できていません。選手が実際に履く靴と、市販品の仕様が完全に同一かも不明です。
そのため、本記事では着用情報を入口にしながら、購入できる市販モデルの特徴と選び方を紹介します。
選手への憧れを、自分に合う一足を探すきっかけに
好きな選手のシューズを履くことは、テニスを楽しむ理由のひとつになります。
そこに「自分のプレーで何を改善したいか」という視点を加えると、買い替えで失敗しにくくなります。
たとえば、今回のシューズを選ぶ際に考えたいのは、次のようなことです。
- 横に動いたあと、靴の中で足がずれるのが気になる
- 踏み込んで打つときの支えを重視したい
- 今の靴より軽くしたい気持ちはあるが、ホールド感も残したい
このうち、特に最初の2つが気になる方は、ゲルレゾリューションXを試着候補に入れる理由があります。
【Amazon】ゲルレゾリューションX OCのサイズ・価格を見る


結論:横の動きと踏み込みを大切にするベテランにおすすめの候補


アシックスも、ゲルレゾリューションシリーズを、ベースライン付近で左右に動き、安定性を必要とするプレーヤーに向けた商品として説明しています。アシックス公式発表
ベテランのシューズ選びでは、年齢だけでおすすめを決める必要はありません。
今もシングルスで左右に走る方、ダブルスでリターンやストロークの踏み込みを大切にする方、ネットでの細かな足運びを優先する方では、求めるものが違います。
このモデルでは、次のように整理すると判断しやすくなります。
| 今の悩み・希望 | 選ぶときの考え方 |
|---|---|
| 横移動で足が靴の中を動く | フィット感と横方向の支えを試着で確認したい |
| 踏み込んでストロークを打ちたい | 比較候補に入れたい |
| 支えと足当たりの両方がほしい | 締めた状態で圧迫が出ないか確認したい |
| とにかく軽快に足を運びたい | 軽快さを重視する別モデルとも比較したい |
| 今の靴の横幅がきつい | サイズアップの前に幅の選択肢を確認したい |
【Amazon】ゲルレゾリューションX OCのサイズ・価格を見る
ベテランが注目したいゲルレゾリューションXの特徴
横に動くときの足元を支える構造
ゲルレゾリューションXには、シューズ外側の樹脂パーツで横方向の動きを支える「DYNAWALL」が搭載されています。アシックス公式発表
この特徴を自分のプレーに置き換えるなら、注目したいのは「横に走ったあと、打つ姿勢に入る場面」です。
ボールに追いつくだけでなく、足を置き、姿勢を整えて打ちたい。そのときに靴の中で足が動くことが気になる方は、試着で確かめる価値があります。
ただし、靴に支える構造があっても、足に対して大きすぎれば十分な収まりは得られません。
試着では、靴の外側の硬さを触るだけでなく、履いた状態で足が靴の中に収まるかを確認しましょう。
靴ひもと連動してフィット感を調整する
アッパーには、靴ひもと連動してフィット感を調整する「DYNALACING」が採用されています。アシックス公式発表
ここで確認したいのは、「強く締めれば固定できるか」ではありません。
甲を締めつけすぎなくても、足が収まるかが大切です。
ひもをきつく締めないと踵が浮く場合や、足を固定しようとすると甲が痛くなる場合は、サイズや足型との相性を見直したいところです。
反対に、自然な強さで締めて足が収まるなら、比較するうえで好材料になります。
支えに加えて、クッション性も考えられている
ミッドソールには、前部に「FLYTEFOAM」、後部に「FF BLAST PLUS ECO」が使われています。メーカーは、安定性を保ちながらクッション性を高める設計と説明しています。アシックス公式発表
ここからベテランが考えたいのは、「柔らかさがあるか」だけではなく、足当たりと踏み込みやすさの両方が自分に合うかです。
立っているときには心地よくても、足を曲げたり小さく動いたりすると印象が変わることがあります。
試着では、履いた瞬間の感触に加えて、踵から前足部へ体重を移したときの感覚も確かめてください。


こんな悩みがあるベテランは、試着候補に入れたい


横に振られたとき、靴の中で足がずれる
「靴底は止まっているのに、中で足だけが動く」
この感覚がある方は、グリップだけでなく、足とシューズのフィットを見直してみましょう。
まずは今の靴について、踵が浮いていないか、前足部に余りが大きくないか、ひもを緩めたまま履いていないかを確認します。
買い替える場合は、ゲルレゾリューションXを履き、足の収まりと圧迫のバランスを比較してみてください。
小さな体重移動で足が収まり、しかも小指や甲が押されすぎない。その両方がそろうかが判断のポイントです。
ストロークの踏み込みを、これからも大切にしたい
ベテランになっても、自分からしっかり打つテニスを続けたい。
そうした方にとって、シューズの軽さと同じくらい大切なのが、構えたときや踏み込んだときの感覚です。
試着では、普段のリターンやストロークに近い構えを取ってみてください。店舗のルールの範囲で、小さく体重を左右に移す程度でも比較できます。
「足元が収まる」と感じるか、「靴の硬さが気になる」と感じるか。
同じモデルでも評価は分かれます。自分の得意なショットを打つ準備がしやすいか、という視点で選びましょう。
軽いシューズに替えたが、支えが物足りなかった
買い替えで軽さを優先した結果、以前の靴にあったホールド感が恋しくなることもあります。
この場合は、「重いか軽いか」の二択にせず、今の靴で気に入っている点と、不満な点を分けてみてください。
たとえば、動き出しの軽快さは気に入っている一方で、横に踏み込むと足が動く。それなら、次の靴では支えを比較する意味があります。
ゲルレゾリューションXを試すときも、安心感だけで決めず、細かな足踏みや一歩目の出しやすさまで確かめると、自分にとってのバランスが見えてきます。
【Amazon】ゲルレゾリューションX OCのサイズ・価格を見る
別のモデルも比較したいのは、こんな人


横の支えより、細かな足運びを優先したい人
ネット付近での動きや前後移動が多く、今の靴では足を運びにくいと感じている方は、別の設計のシューズとも履き比べたいところです。
同じアシックスのなかで迷う場合は、ソリューションスピードFF4との比較記事が参考になります。
「自分は横に踏み込む場面が多いのか、それとも細かく位置を変える場面が多いのか」を考えながら読んでみてください。
関連記事:ゲルレゾリューションXとソリューションスピードFF4の比較はこちら
履いた時点で強い圧迫や動かしにくさがある人
足元を支える感覚と、窮屈さは分けて考えましょう。
小指が強く当たる、甲が圧迫される、足を曲げにくいといった場合は、「そのうち慣れる」と即決せず、幅やサイズ、別モデルも確認してください。
選手への憧れがあっても、毎回履くのは自分です。試着時の違和感を判断材料に入れることが大切です。
オールコート用とOC、どちらを選ぶ?


ゲルレゾリューションXには、オールコート用とオムニ・クレー用の「OC」があります。メーカーの商品概要でも用途が分けられています。アシックス公式の商品概要
購入時は、選手の写真で見た色だけでなく、商品名と対応コートを確認してください。
| 普段使うコート | 確認するモデル |
|---|---|
| ハードコート | オールコート用 |
| 砂入り人工芝のオムニコート | オムニ・クレー用のOC |
| クレーコート | オムニ・クレー用のOC |
| カーペットなど施設指定があるコート | 施設の指定に合うシューズを確認 |
「選手と同じシリーズを選ぶこと」と「同じ靴底を選ぶこと」は、分けて考えてよい部分です。
普段のコートがオムニなら、その環境に合うモデルから選びましょう。
関連記事:テニスシューズの選び方|オールコートは万能ではない
【Amazon】ゲルレゾリューションX OCのサイズ・価格を見る
サイズ選びは、長さ・幅・踵を分けて確認する


横幅がきついときは、長さだけで調整しない
ゲルレゾリューションXは、メンズの商品概要でオールコート用・OCともにスタンダードとワイドが用意されています。レディースは展開が異なるため、購入する商品の幅表記を確認してください。アシックス公式の商品概要
幅がきついからといって、すぐにサイズを大きくすると、つま先や踵の収まりが変わることがあります。
今のサイズで長さは足りているのか。それとも長さ自体が足りないのか。
まずそこを分けたうえで、必要なら同じ長さのワイドも比較してみましょう。
ワイドも「楽に履ければ正解」とは限りません。横方向に余りすぎず、ひもを締めたときに足が収まるかを確認します。
試着では、この4点を確認する
- つま先
指が押しつけられていないか。立った状態でも窮屈さがないか。 - 前足部の幅
親指・小指の付け根に強い当たりがないか。反対に余りすぎていないか。 - 踵と甲
ひもを締めた状態で踵が浮きすぎないか。甲を強く締めつけていないか。 - 小さく動いたときの感覚
店舗で許される範囲で体重移動をしたとき、足が中でずれないか。曲げにくさが気にならないか。
左右両方を履き、できれば今のシューズとも比較すると、違いを整理しやすくなります。


Amazonで購入する前に確認したいこと
- 商品名が「GEL-RESOLUTION X」になっているか
- オールコート用か、OCか
- メンズ・レディースの区分
- スタンダード・ワイドなどの幅表記
- 選択中のサイズとカラー
- 販売元と返品・交換条件
商品画像の色が同じでも、対応コートや幅が同じとは限りません。注文直前に、選択したバリエーションをもう一度見ておくと安心です。
また、価格だけでなく、サイズが合わなかった場合の条件まで確認して比較してください。
【Amazon】ゲルレゾリューションX OCのサイズ・価格を見る
よくある疑問
錦織選手がアシックスに替えた理由は?
今回確認した資料からは、本人が説明した変更理由までは確認できませんでした。
履き心地、契約、身体の状態などを推測して、理由として断定することは避けます。
購入する側としては、市販モデルの特徴と自分の足との相性を判断材料にしましょう。
ベテランならゲルレゾリューションXを選べばよい?
プレースタイルや好みによります。
横移動からの踏み込みや足の収まりを重視する方には候補になりますが、軽快さや柔軟な履き心地を最優先する方は、別モデルとも比較したいところです。
「ベテラン向け」という言葉だけで選ばず、今の靴で改善したいことを一つ決めて試着すると、判断しやすくなります。
ダブルス中心でも候補になる?
候補になります。
ダブルスでも、リターンや後衛での打ち合いを重視する方と、前衛での細かな動きを重視する方では、欲しい感覚が変わります。
種目だけで決めるより、自分がよく使う動きで履きやすいかを確かめてください。
試着すれば、試合中の履き心地までわかる?
店頭の試着だけで、長時間のプレーや実際のコートでの感触まで判断することはできません。
それでも、強い圧迫、踵の浮き、足のずれ、曲げにくさなど、購入前に確認できることはあります。
まずは明らかな違和感がないことを確かめ、そのうえで今の靴と比較しましょう。
まとめ:横に動いて、落ち着いて打ちたいベテランの比較候補に


特に、次のような希望があるベテランは、試着候補に入れてみてください。
- 横移動のあと、靴の中で足がずれる感覚を見直したい
- 踏み込んで打つストロークを大切にしたい
- 軽さだけでなく、足が収まる感覚も重視したい
最後に確かめたいのは、「今の靴の不満が減り、気に入っている感覚を残せるか」です。
憧れの選手をきっかけに、自分のプレーと足に合う一足を選んでいきましょう。
まだほかのモデルとも迷っている方は、次の記事から比較できます。
ゲルレゾリューションXとソリューションスピードFF4を比較する






コメント