ジョコビッチのように、相手の強いボールを受け止め、狙った場所へ返したい。黒を基調にしたHEAD SPEED LEGENDを見て、「使ってみたい。でも自分には難しすぎる?」と迷っていませんか。
とくに一般・ベテランプレーヤーにとって気になるのは、プロの名前よりも、いつもの練習や試合で最後まで扱えるかどうかです。
結論からいうと、SPEED LEGENDは一般プレーヤーでも比較候補になります。ただし、最初からPROに絞る必要はありません。この記事では、まずMPを試し、さらに正確な打球感を求める場合にPROと比較する、という順番を提案します。MPも300gのモデルなので、軽さを最優先する方には慎重な検討が必要です。
海外コーチのレビューと公式情報を整理し、両モデルの違い、ベテランが確認したい点、Amazonでの購入前チェックまで紹介します。
※対象はSPEED LEGEND 2025の市販モデルです。本記事は公開情報と海外レビューに基づく紹介で、テニスメカニズム研究所自身の試打体験ではありません。

所長この記事を書いている著者は・・
- YouTubeチャンネル『テニスメカニズム研究所』運営(登録者2.6万人)
- テニスメカニズムスクール運営(YouTubeメンバーシップ)
- 書籍『YouTubeで学ぶ 世界のテニス戦略』著者
- 理学療法士(医療国家資格)
【出版書籍】


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ジョコビッチ本人と同じラケットが買えるわけではない
HEAD公式では、SPEED LEGENDシリーズはジョコビッチの推奨モデルとして紹介されています。ブラックとゴールドを基調に、本人のロゴをあしらったデザインも特徴です。
本人の個別仕様をまねるより、市販のPROとMPのどちらが自分のプレーを助けてくれるかを考えることが、この記事での選び方です。
SPEED LEGEND PROとMPの違いを比較


まず、購入時に確認したい公称スペックを並べます。
| 項目 | SPEED MP LEGEND 2025 | SPEED PRO LEGEND 2025 |
|---|---|---|
| 型番 | 232076 | 232066 |
| フェイス面積 | 100平方インチ | 100平方インチ |
| 重量・ガットなし | 300g | 310g |
| バランス・ガットなし | 320mm | 310mm |
| ストリングパターン | 16×19 | 18×20 |
| フレーム厚 | 23mm | 23mm |
出典:HEAD MP公式、HEAD PRO公式。数値は公称値で、ガットやオーバーグリップを付けた状態とは異なります。
同じ100平方インチでも、PROはストリングの配置が密な18×20、MPは16×19です。加えて、重さの配分も違います。「10g重いだけ」と考えるより、球の出方と振った感覚を別々に比べることが大切です。
PROをMPの単純な上位版と考える必要もありません。使いやすい方を選ぶことが、自分のプレーにとっての正解です。
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海外コーチの評価:安定感を評価しつつ、PROはシビアな面も


今回参考にしたのは、PH Tennisの「BRAND NEW HEAD SPEED LEGEND 2025!」です。コーチングと用具販売を行う英国のチャンネルで、MPとPROを比べて解説しています。販売者としての立場もあるため、評価は自分の試打を考える材料として読みましょう。PH Tennisについて
MP:安定感とコントロールの変化に注目
レビューでは、旧型より安定した感触や、ボレー時の安心感、コントロールを評価する一方、以前の軽快さやパワー、スピンの感覚を好む意見もあります。新しい方が、すべての面で好みに合うという評価ではありません。
PRO:正確に打てる人には魅力があるが、許容度は確認したい
PROは狙いの正確さを評価しつつ、MPよりミスにシビアで扱いが難しい面もあると説明されています。普段はPRO寄りのモデルを好む話者が、今回はMPを選ぶかもしれないと話している点も参考になります。
ここから一般プレーヤーが考えたいのは、余裕があるときの一球だけで決めないことです。走らされたとき、速いサーブを返すときにも、自分の意図を再現できるかを確かめましょう。
一般・ベテランプレーヤーは、まずMPから試すのがおすすめ


ここからは、公式仕様とレビューを踏まえたテニメカとしての選び方の提案です。動画内でベテランの年代別テストが行われた、という意味ではありません。
普段300g前後のラケットを使い、ラリー、サーブ、ボレーを無理なく続けられている方なら、まずMPを試す価値があります。選ぶ際は、ボールの深さと収まりに加え、試合中の忙しい場面で準備が間に合うかを見てください。
一方、いま軽量モデルを使っている方や、後半になると振り遅れが増える方に、MPなら簡単だとはいえません。ガットなし300gの数値だけでなく、普段の状態に仕上げたときの感覚を確認する必要があります。
ダブルス中心なら、ボレーの良さと準備のしやすさをセットで見る
ボレーの打球感が好みでも、速い展開でラケットをセットできなければ、その良さを使いにくくなります。
ゆっくりした球出しだけでなく、足元へのボレー、身体に近いボール、連続した打ち合いも試してください。持っているだけの軽さより、次の一球に構え直せるかが比較のポイントです。
シングルス中心なら、走らされた後の一球まで比べる
中央で打ち合っているときに気持ちよく打てても、守備の場面では感覚が変わることがあります。
横に動いた後のバックハンド、深いボールへの対応、疲れてからのセカンドサーブなど、普段ミスが出る場面を試打に入れましょう。「うまく打てた一球」より、「苦しい場面でどこまで普段の球を返せたか」をメモすると役立ちます。
PROが候補になるのは、どんなプレーヤー?
PROも、一般・ベテランという理由だけで除外する必要はありません。次のような方はMPと比較してみてください。
- 普段から近い重量のラケットを使い、試合後半も振り続けられている
- 自分でボールを飛ばせるので、打球の高さや着地点の調整を重視したい
- 密なストリング配置の打球感を好む
- MPを試して、PROの球の出方も比べたいと感じた
ただし、「相手の球に負けないよう、重いモデルへ替える」という理由だけで決めるのは早計です。相手の強打を返す前に、準備が遅れていないかも確認しましょう。試打でPROの方が安定して打てるなら候補にし、扱いに余裕がなければMPや別の軽いモデルを選んで構いません。
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300gのMPが、310gのPROより軽く振れるとは限らない


購入前に見落としたくないのが、静止重量と振りやすさの違いです。ラケットを動かすときの抵抗感には、重さだけでなく、どこに重さが配分されているかも関係します。
実際、PH Tennisが測った試打個体では、ガットなしのスイングウェイトはMPが290.5、PROが287.5と示されています。これは、その2本を測った結果であり、市販品すべての保証値でも、MPとPROの一般的な順位でもありません。
重量への不安が大きい場合は、試打店で現在のラケットと測定条件をそろえて相談すると比較しやすくなります。いきなり重りを足すより、まず標準状態での相性を確かめましょう。
ラケットを買い替える前に、今のラケットの重さを調整して打ち比べる方法もあります。


新素材Hy-Borは魅力。でも「楽に打てる保証」ではない
2025年のLEGENDには、HEADが安定感などの向上をうたうHy-Borが採用されています。黒い外観だけを変えたモデルとして考えず、型番と年式を確認したいところです。HEAD公式の機能説明
ストリングの種類や張り方も含め、普段のラケットに近い条件で試すのがおすすめです。ラケットとストリングを同時に大きく変えると、何が自分に合ったのか分かりにくくなります。
買う前に確認したい、試打の3つのポイント
以下は、一般・ベテランプレーヤーが購入判断に使うためのチェック方法です。
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| サーブ | 最初だけでなく、練習の後半も自分のリズムで振れるか |
| リターン・ボレー | 速いボールに対して準備が間に合い、構え直せるか |
| 守備のストローク | 走らされた後も、無理な力みを増やさず深さを保てるか |
普段のラケットも持参し、同じ場面を交互に打ってみましょう。「PROはボレーが好みだが、後半のサーブはMPの方が振りやすい」のように、ショット別に残すと選びやすくなります。
一度の試打で判断が難しければ、無理にその日に決めなくても大丈夫です。憧れのモデルだからこそ、実際に使う条件で納得して選びたいところです。
よくある質問
50代・60代でも使えますか?
年齢だけで使える・使えないとは決まりません。現在のラケットを最後まで扱えているか、近い条件で試したときにサーブやリターンが無理なくできるかで判断しましょう。MPも軽量モデルではないので、軽さを求める場合は別モデルも比較してください。
100平方インチなら初心者にも簡単ですか?
面の大きさだけでは判断できません。重量、重さの配分、ストリング配置なども異なります。普段より重いラケットを検討する初心者の方は、レッスンのコーチに見てもらいながら試すと判断しやすくなります。
ベテランのダブルスにはPROとMPのどちらがいいですか?
迷ったらMPを比較の出発点にするのがこの記事の提案です。ただし、PROの打球感が合う方もいます。球出しのボレーだけでなく、連続した展開とサービスゲームまで含めて比較してください。
Amazonで選ぶときは、2025年モデルの型番を確認


Amazonでは、次の2モデルの掲載と購入可能な出品を確認できました。確認日は2026年10月25日です。価格や在庫はサイズ・販売元で変わります。
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購入前には、型番に加えて、グリップサイズ、ガット張りの有無、販売元、保証や返品条件を確認してください。フレームのみの場合は、ストリング代と張り工賃も含めた総額で考えましょう。
検索結果には旧年式も混在しています。「LEGEND」の名前と黒い見た目だけで選ばず、この記事の対象型番と一致するかを確かめてください。
シナーのSPEEDや、アルカラスのピュアアエロも気になる方へ
選手をきっかけにラケットを探すなら、他のモデルも比較材料になります。




それぞれのレビューは試打条件が異なるため、点数や一言の感想だけで優劣を決めるためのものではありません。自分が欲しいのは軽快さか、球の深さか、打球の収まりか。比較する目的を一つ決めて読んでみてください。
憧れの一本を、最後まで使いこなせる一本へ
SPEED LEGENDを一般・ベテランプレーヤーが選ぶなら、ジョコビッチの名前に加えて、自分の試合で使えるかを確かめましょう。
まずMPを試し、より正確な打球感を求めるならPROと比較する。両方に負担や振り遅れを感じるなら、軽いモデルも候補に入れる。この順番なら、憧れと扱いやすさを両方大切にできます。
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