「アルカラスと同じピュアアエロが欲しい。でも、98と100のどちらを買えばいいか迷っている」
そんな方に向けて、第9世代の「ピュアアエロ98」と標準100モデルの違いを、公式スペックと海外コーチのレビューから整理しました。
結論から言うと、振り切った球をコースに収めたいなら98、ラリーや苦しい場面で深さを出したいなら100から試打するのがおすすめです。
※アルカラスの使用ラケットは、バボラ公式で「Pure Aero 98」と紹介されています(選手用は市販品と仕様が異なる場合があります)。バボラ公式・アルカラスの使用ギア 本記事はテニメカ自身の試打レビューではありません。

所長この記事を書いている著者は・・
- YouTubeチャンネル『テニスメカニズム研究所』運営(登録者2.6万人)
- テニスメカニズムスクール運営(YouTubeメンバーシップ)
- 書籍『YouTubeで学ぶ 世界のテニス戦略』著者
- 理学療法士(医療国家資格)
【出版書籍】


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海外コーチはどう評価?98のバランスと100の力強さ


参考にするのは、Intuitive TennisのNikola Aracicコーチによる「2026 Babolat Pure Aero 98 & 100 Review」です。動画では新旧モデルを打ち比べ、ストローク、サーブ、タッチショットまで感想を述べています。コーチの公式サイト
98は、パワーとコントロールを組み合わせた汎用性を評価
6分10秒ごろから、コーチは98を、力強さを備えつつ球を収める感覚もあるラケットとして評価しています。さらに、両手・片手バックハンド、スライス、角度をつけるショット、ボレーまで話を広げています。
ここで注目したいのは、スピンの強打だけを評価しているわけではないことです。アルカラスのラケットと聞くとフォアハンドに目が向きますが、コーチはネット際やタッチを使う場面も含めた使い道を見ています。
テニメカとしては、98を試すときに「強く振ったクロスが入るか」だけで終わらせず、スライスで深くつなぐ、前に出てボレーをする、といった自分が試合で使う場面も含めて確認したいと考えます。
100は、強い反応と扱いやすさを感じつつ、全員向きとはしていない
100については、大きなパワー感に加え、手にしたときの軽快さや操作のしやすさを語っています。2023モデルより好ましく感じた点にも触れ、スライスやボレーも高く評価しています。
一方で、力強く飛ぶラケットが好みでない人や、硬めの感触が気になる人まで、全員に合うとは述べていません。ドロップショットの感触は98の方を好んだ、という違いも説明しています。
「100だから初心者向け」と単純に分けるより、自分がその反応を活かせるかを見たいところです。深い球を打ちたいときには助けになる感触でも、普段から球が長くなる人には、収まりを確認する理由になります。
高評価でも、コーチ自身が使い替えるとは限らない
終盤では、自分はフラット寄りに打つため、ピュアドライブの方が少し合うという説明もあります。評価が高いことと、自分のプレーにいちばん合うことを分けている点が参考になります。
スピンはラケット任せにしない|動画で確認したい大切な前提


動画の5分15秒ごろから、コーチはスピン性能を評価しつつも、ラケットだけが回転を作ってくれるわけではないと説明しています。実演では打ち方をフラット寄りに変え、回転が少ない球も示しています。
フォームそのものに興味がある方は、アルカラスのフォアハンド分析もあわせてご覧ください。道具の感想と、打ち方の観察を行き来しながら、自分の課題を整理できます。
「正しい形」より、まず自分のスイングを知ることから。そんな視点でフォアハンドを考えたこちらの記事も参考になります。


まず確認|比較するのは第9世代の98と100


販売ページには、新旧モデルや「TEAM」「LITE」なども並びます。この記事の比較対象は、次の2本です。
| 項目 | ピュアアエロ98 | ピュアアエロ〈標準100〉 |
|---|---|---|
| 品番 | 101567 | 101569 |
| フェイス面積 | 98平方インチ | 約100平方インチ |
| 重量〈ストリングなし〉 | 305g ±7g | 約300g ±7g |
| ストリングパターン | 16×20 | 16×19 |
| フレーム厚 | 21/23/22mm | 23/26/23mm |
| 日本公式のグリップ展開 | G2・G3 | G1・G2・G3・G4 |
| 出荷仕様 | ストリングなし | ストリングなし |
数値はメーカー公表値です。100の日本公式ページは面積を100.01平方インチ、重量を300.01gと表示しているため、本文では約100平方インチ・約300gと整理しています。重さには個体差があり、ガットやオーバーグリップを付けた状態は表の重量と変わります。98の公式仕様、100の公式仕様
98と100は、面の大きさだけが違うわけではありません。重量、糸の本数、フレームの厚さまで異なります。「たった2平方インチなら同じ」と考えず、自分のスイングで比較したい2本です。
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スピンを支える設計は?第9世代の注目ポイント


AEROMODULAR 4|空気抵抗に配慮したフレーム
第9世代は、空力を見直したフレームを採用しています。振り抜きを考えるときは、カタログの重さだけでなく、スイング中にどう感じるかも試したい点です。バボラ公式・ピュアアエロの設計
FSI SPIN|ストリングの動きを活かす
専用グロメットやウーファーシステムと組み合わせ、ストリングの動きを活かす設計です。98は16×20、100は16×19という違いもあります。糸が1本多い・少ないという情報だけで、回転量や飛距離の優劣まで決まるわけではありません。バボラ公式・98のFSI SPIN
NF²-Tech 2.0|振動をフィルタリング
亜麻繊維を使った、振動への配慮です。実際の打球感には、フレームに加え、ガットの種類や張り方も関わります。試打では、何がどの条件で張られているかを確認すると、感想を整理しやすくなります。バボラ公式・NF²-Tech 2.0
テニメカで大切にしたいのは、技術名の多さよりも「自分の一球にどう関係するか」です。ラケットを替えて確かめたい課題を、一つ決めておきましょう。
2023から買い替えるべき?コーチの感想はショットごとに違う


新しいモデルなら、すべてのショットで旧モデルより良いと感じるのでしょうか。今回の動画は、そこも考えるきっかけになります。
8分05秒ごろからの比較では、ストロークでの反応やパワーの出しやすさは2023の方を感じた一方、サーブでは2026の方に勢いを感じたと述べています。2026の感触や手への収まりを好んだ点もあり、買い替えを考える人には実際に試すよう勧めています。
▶ 新旧の感触がショットごとに異なる説明〈8:05〜8:45〉
これは、そのとき使った個体とセッティングでのコーチの感想です。一般プレーヤーの判断に置き換えるなら、今のラケットで気に入っている点を先に書き出し、そこを保ったまま課題を解決できるかを見ると比較しやすくなります。
RAやスイングウェイトの推測は、公式仕様と分ける
動画の初期説明には、当時数値が未確認だったため、感触からRAやスイングウェイトを推測する部分があります。後から投稿者の固定コメントでストリングなしの仕様が補足されていることも確認しました。
そのため、この記事では動画中の推定値を公称スペック表には転記していません。試打した個体の実測値、メーカーの公称値、コーチの体感はそれぞれ違う情報です。
打球音は、数値では伝わらない部分を動画で
9分14秒ごろからは、芯で捉えたときの打球音と感触にも強く反応しています。これを「音が良いから誰でも球速が上がる」という意味にはせず、コーチが試打で何を気にしているかという観察点として楽しんでみてください。
今のラケットの良さを残したまま、打球の重さを足したい方には、ラケットを買い替えずに調整する方法もあります。


98と100、一般プレーヤーはどちらを選ぶ?


98を試したいのは、振り切った球の収まりを確かめたい人
普段のラリーでは十分に深く打てる。それでも、攻めるときに球が長くなったり、狙う方向がばらついたりする。そんな方は、98を試す理由があります。
見るべきなのは、「普段より弱く振れば入るか」ではなく、使いたいスイングで狙う弾道を再現できるかです。
- クロスへしっかり振った球が、狙う範囲に収まるか。
- 打点が少しずれたときも、必要な深さを維持できるか。
- ストロークだけでなく、サーブやリターンでも振り切れるか。
98を選ぶために、プロのようなスイングをする必要はありません。一方で、調子の良い球だけを見て決めると、試合で苦しくなったときの違いを見落とします。
100を試したいのは、ラリー全体の深さを確かめたい人
通常のラリーは打てるけれど、走らされると球が短くなる。後半になると、深く返すために無理に振ってしまう。そんな方は、標準100から比較を始めてみてください。
面積は98より大きく、公称重量は約5g軽い構成です。ただ、それだけで「必ず楽に飛ぶ」とは言えません。実際には、次の場面で自分の球を見て判断しましょう。
- 深く返したい球を、無理なく必要な位置まで運べるか。
- 相手の速い球を受けたとき、面を合わせて返せるか。
- 長く打ったあとも、スイングのタイミングを保てるか。
「上手くなったら98」と決めなくていい
同じプレーヤーでも、シングルスで粘りたいのか、ダブルスでリターンを安定させたいのかで、確かめたい項目は変わります。自分が試合で増やしたい一球を基準に選ぶ方が、購入後の練習にもつながります。
試打は「気持ちよく打てた数球」以外も見る


可能であれば、同じ日・同じボール・近いガット条件で2本を打ち比べましょう。条件が違う場合は、その違いもメモしておくと役立ちます。
1.通常のラリーで、深さとミスを確認
いつもの強さで打ったとき、短くなるのか、長くなるのか、狙う範囲に収まるのかを見ます。「良かった」「難しかった」だけでなく、起きたミスを言葉にしてみてください。
2.走らされた返球で、試合の苦しい場面を確認
余裕のある手出し球だけで選ばず、横へ動いたあとや、少し差し込まれた状態も試します。そこで必要な高さや深さを作れるかが、購入の判断材料になります。
3.サーブ・リターンで、操作とタイミングを確認
ストロークが気に入っても、サーブの振り上げや速いリターンでタイミングを取りにくい場合があります。普段よく使うショットを一通り試してから決めましょう。
試打できない場合は、今のラケットの重量・面積・ガット条件と、困っている場面を書き出して、販売店へ相談する方法もあります。
Amazonで買う前に|品番・グリップ・張り代を確認


2026年10月23日に、Amazon.co.jpで比較対象2モデルの商品ページを確認しました。ここで案内するのは個別の商品ページで、価格や在庫はグリップ・販売元・確認時点によって変わります。
まず品番と世代を合わせる
- 第9世代のピュアアエロ98:101567。
- 第9世代の標準ピュアアエロ100:101569。
似た名前の旧モデル、軽量モデル、交換用パーツを選ばないよう、注文する選択肢まで確認してください。
フレーム価格に、ガットと張り代を足す
グリップと販売条件を確認する
普段のグリップサイズを基準に、実際に握れる場合は確認してください。商品ページ内でグリップを切り替えると、価格や出品者が変わる場合もあります。
販売元、発送元、国内正規品・並行輸入品の表記、保証、返品条件も一緒に見ておくと、注文後の行き違いを減らせます。
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アルカラスと同じガットも気になる方へ
バボラの選手ページでは、アルカラスの使用ギアとしてRPMチームも紹介されています。バボラ公式・アルカラスの使用ギア
ただし、選手の道具を知ることと、同じ太さ・張力までそのまま合わせることは別の判断です。最初は今のガット条件を基準にして、ラケットを替えた影響を確かめると整理しやすくなります。
ラケットとガットを同時に大きく変えると、何が良くなったか、何が合わなかったかが分かりにくくなります。張り替えの相談では、今使っている銘柄・太さ・張力と、変えたい点を伝えましょう。
よくある質問
アルカラス本人と完全に同じラケットを買えますか?
公式に紹介される市販対応モデルはピュアアエロ98です。ただし、メーカーは選手用のカスタマイズや異なる仕様の可能性を注記しています。購入する市販品と、特定の試合で本人が使う一本の細部まで同じとは確認できません。
98の方が、スピンがかかりますか?
メーカーは両方をスピンを重視したシリーズとして案内しています。自分の回転量の大小は、このスペック表だけでは決められません。同じ狙いで打ったときの弾道、深さ、収まりを比べてください。
初心者なら100で決まりですか?
面の大きさだけで決める必要はありません。今のラケットを振り切れているか、練習の後半も扱えるかを確認してください。約300gの標準モデル自体が負担になる場合は、軽量モデルも含めて相談しましょう。
Amazonの商品写真と公式画像で、ガットの見え方が違います
写真は製品のイメージとして掲載される場合があります。届く仕様は、注文する商品の「フレームのみ」「ガット張り上げ」などの記載で判断してください。
憧れを、自分の一球に合う選択へ
アルカラスをきっかけにラケットに興味を持ったら、次は自分が変えたい一球を思い浮かべてみてください。
振り切った球のコースを確かめたいなら98。普段のラリーや苦しい返球の深さを確かめたいなら100。まずはその視点で比べ、自分のスイングを続けられる方を選びましょう。
アルカラスのプレーそのものをもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。


世界のトップ選手から得た気付きを、次にコートで試す一球へ。テニスメカニズム研究所の考え方は、こちらで紹介しています。


情報確認日:2026年10月23日。商品仕様・価格・在庫・販売条件は、購入時に公式および販売ページで確認してください。


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