セカンドサーブが入らない原因は?打点と面の向きから見直すダブルフォルト対策

ファーストサーブを外したあと、「次は絶対に入れたい」と思った途端、スイングがぎこちなくなる。スピンをかけようとしているのに、ボールは大きくアウトしたり、ネットにかかったりする。

そんなセカンドサーブの悩みを、回転量だけで解決しようとしていませんか?

今回の動画で注目したのは、ボールを捉える位置と、その瞬間のラケット面の向きです。海外コーチによるレッスン事例を通じて、スピンを増やす前に確認したいことを整理します。

まず結論から言うと、今回の事例で問題になっていたのは「もっと回転をかけよう」とするうちに、打点が後ろへずれていたことでした。この記事では、自分のサーブを見直すための観察ポイントと、練習への取り入れ方を紹介します。

解説動画を見る|ダブルフォルトを恐れずに最高のサーブを打つ唯一の方法とは?

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目次

セカンドサーブが入らないとき、打点が後ろにずれていないか

動画に登場するレッスン生は、試合経験も運動能力もあるプレーヤーです。それでもダブルフォルトを繰り返し、ミスをするたびにスピンを増やそうとしていました。

その過程で、トスが少しずつ後ろへ移動。ボールを捉える位置も、ベースライン付近からさらに後方へずれていったと説明されています。

「回転をかければ安全になる」と考えていたのに、そのために選んだ動きが、別の問題を大きくしていたのです。

「もっとスピンを」が悪循環になることも:ダブルフォルトが怖い、回転をかけようとする、トスと打点が後ろへずれる、またミスして修正

ここで確認したいのは、スピンサーブの良し悪しではありません。ミスを減らそうとして変えた動きが、自分の打点にどんな影響を与えているかです。

セカンドサーブだけ極端にトスが後ろになる、ボールを追いかけて体勢が崩れる。そんな傾向があれば、回転量を増やす前に、横から撮った映像を確認してみてください。

動画で確認する:トスと打点が後ろへずれる悪循環(1:20〜)

スピンだけでなく、打点とラケット面をセットで見る

打点とラケット面をセットで見る:動画内の比較例(105°は大きくオーバー、92°はサービスボックス内、86°はネット)

動画では、同じコーチが打った3本のサーブを並べ、インパクト付近のラケット面を比較しています。映像内では、縦の基準を90度として、次の数値が示されています。

動画内で示された面の角度そのサーブの結果
105度大きくオーバー
92度サービスボックス内
86度ネット

この比較で見てほしいのは、「92度をまねすれば入る」ということではありません。面の向きの違いと、ボールの飛び出し方の違いを、映像で確かめることです。

動画は、打点が後ろへ下がることと、面が上向きになることの関係にも注目しています。手首で面を調整しようとする前に、そもそもどの位置でボールを捉えているのかを確認しよう、という考え方です。

なお、ここでの角度や距離は、特定の映像を使った比較例です。打点の高さ、狙うコース、球速、回転などの条件は人によって異なるため、全員が同じ数値を目指すものではありません。サーブの結果をラケット面だけで説明しきれるわけでもありません。

「アウトしたからもっとスピン」だけで終わらせず、打点、面、スイングのつながりを見る。その視点を持つことが、今回のレッスンから学べるポイントです。

動画で確認する:3本のサーブと面の角度(3:57〜)

修正は、素振りから段階的に進める

まずは素振りで打点の感覚を変える:ボールなしで確認、無理のない範囲で試す、横から撮って見直す

動画のレッスンでは、後ろに寄っていた打点の感覚を変えるために、いったん前で捉える動きを大きめに経験させています。そのうえで、自分にとって扱いやすい位置へ調整していきます。

1.まずはボールを使わずに確認する

最初はシャドウスイングです。ボールが入るかどうかを気にせず、どこで捉えるつもりなのか、その位置まで無理なくラケットを運べるかを確認します。

ボールを打つと、つい慣れた動きに戻りがちです。まず素振りで、新しく試したい打点をイメージする時間をつくります。

2.ボールを使い、打点の感覚を確かめる

動画では、コーチがトスを上げる段階を挟んでから、自分でトスを上げる練習へ進みます。レッスン生が「前で捉える」感覚をつかみやすいよう、課題を分けているのが特徴です。

一般プレーヤーが取り入れる場合も、いきなり強く打つ必要はありません。まずは余裕のある強さで、打点がどう変わったかを確かめます。入った本数だけでなく、体勢やボールの出方にも目を向けてみましょう。

3.映像を見て、扱いやすい位置へ調整する

動画では約30cm、45cm、60cmといった距離も登場しますが、これはレッスン生の変化を説明するための数値です。誰もがその距離を目指す必要はありません。

また、レッスン途中にはフットフォルトをいったん課題から外した練習が紹介されています。これは動きの感覚を変えるための練習上の設定です。実際のサーブでは、足の位置も含めた通常の動作に戻して確認しましょう。

動画でも、本格的なキックサーブでは打点の位置が変わることに触れています。「すべてのサーブを、とにかく前で打つ」と受け取らないことが大切です。

動画で確認する:段階的な修正練習(5:46〜)

「前で打ったつもり」を、横からの動画で確かめよう

今回のレッスンで印象的なのが、本人の感覚と映像の差です。

動画では、レッスン生が約30cm前で打ったつもりでも、実際に映像で確認すると5〜8cmほどだった場面が紹介されています。長く続けてきた打ち方があると、少し位置が変わっただけでも、大きく変えたように感じることがあります。

「前で打ったつもり」を映像で確かめる:本人の感覚は約30cm前、映像で確認すると約5〜8cm前

そこで役立つのが、横からの撮影です。ベースライン、体全体、ボールを捉える位置が同じ画面に入るように撮ってみてください。

確認するポイントは、まず次の3つで十分です。

  1. ベースラインに対して、どこでボールを捉えているか。
  2. ファーストとセカンドで、打点が大きく変わっていないか。
  3. 自分の「前で打った感覚」と、映像が一致しているか。

スマートフォンの映像では、インパクトの瞬間が鮮明に写らないこともあります。細かな角度を無理に測るより、まず打点の大まかな位置と、動きの変化を見るところから始めましょう。

新しい動きに慣れない感覚があっても、それだけで成功・失敗を決めず、映像と結果を照らし合わせることが大切です。

動画で確認する:感覚と実際の打点の違い(10:48〜)

次の練習では、直すテーマを一つに絞る

サーブが入らないと、トス、グリップ、振る速さ、足の動きを一度に変えたくなります。しかし、変更点が多すぎると、何が結果につながったのかも分かりにくくなります。

今回なら、まずは「セカンドサーブの打点を横から確認する」をテーマにしてみてください。そこから、自分に必要な修正を一つ選びます。

動画が伝えているのは、スピンを否定することではなく、スピンだけに解決を任せず、体・打点・面の関係を見直すことです。

ダブルフォルトを絶対になくす魔法の方法ではありません。それでも、「何を変えればよいか分からない」状態から、確かめるポイントを持って練習する状態へ進む手がかりになります。

次の練習で、まずは数本撮影してみませんか。自分では気づかなかった打点の位置が見えるかもしれません。

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